怖さ:☆☆☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆☆
☆満点作品です!
「何かに対する恐怖症」を描く連続ホラーオムニバス、全3巻。
原作・作画、どちらも「ホラー作家では無い」にも関わらず、「ギャグを描くにあたりどうすれば『常で無い状況』を生み出せるか」を必死で考えて来た作家・「生きる上で避けられない『性』という要素には何が含まれているか」を必死で考えて来た作家が掛け合わさった結果、本職のホラー作家以上の最悪な状況が生まれてしまっています。この状況を生み出した編集者の力よ。
…正直ゴトウ先生の『R-中学生』以降の性への感覚があまり合わず、ウーン言うてコレも…と気後れしていたものの、「性の厭さ」が「生の厭さ」に転化する事で生まれる感覚の威力たるや。ホラーMなんかに載ってた連作がブラッシュアップされた様なエグみと新鮮さ。
個人的には、1話「隙間」・2話「匂い」・7話「笑顔」・12話「抑圧」・14/15話「母性」・最終話「欠乏」、辺りが印象的。
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