怖さ:☆☆☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆☆
☆満点作品です!
幼き日に魔に眼を傷付けられ、長じてから剣を会得した神幻。見えるが故に人に手を貸し守ろうとするも、所詮は人の身…。
長谷川先生はあるインタビューで「諸星大二郎が好き」と答えているらしく(自分はそれを読めてませんが)、本作の主人公・神幻は侍だけあって、稗田先生より断然魔に対して対抗手段を持つものの、それでも根本的には敵わない...という作品構造に強い影響を感じさせられます。
『オカルト・マキアート』という、ホラー漫画としては傑作ながら、掲載誌の影響なのかサービスなのか、大分エロ寄りだった作品に比べて、本作は「本格伝奇漫画」といった空気感。
2024年現在、「ナポレオン」シリーズの最終単行本を刊行された長谷川先生が、逆にこういう作風に立ち帰って来るのも、本作のファンとしては望ましいところ...。
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