Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2017年1月13日金曜日

日菜さちこ「緋い鯉のぼり」




 日菜さちこ「緋い鯉のぼり」
 怖さ:☆☆☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆☆

☆満点作品です!

 サスペンス & ホラー 1996年6月号増刊 。日菜さちこ「緋い鯉のぼり」。
こちらは『死体あそび』収録作と比較してもぶっちぎりのサイコ美少年ホラー。恋した教師の結婚から、何かが狂ってしまった少年。クラスメイト全員で作る筈だった鯉のぼりは、少年の打ちつける狂気・衝動により、「緋い鯉のぼり」となる・・・。

『死体あそび』を既に読んだ方なら、扉絵で既に、アッ・・・まずいぞこれは、と察するものがあるかと思います。そう、ドギツイスプラッタ描写をお楽しみ頂ける作品です。

美少年、恋、少女、そして鮮血。
『死体あそび』はサブタイトルに「シリーズ危険な子どもたち」と銘打ってあるのですが、この作品を収められなかったのは非常に惜しい、口惜しい!
今からでももう1冊、日菜さちこ先生の本を出してくれませんか講談社さん!!(血涙)


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