Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2017年2月15日水曜日

灰野りつ子『割礼教師』

灰野りつ子『割礼教師』

怖さ:☆☆☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆☆




☆満点作品です!

「ハイエナ少女」しか単行本の出なかった、不遇の作家さん。電子版にて、未収録短編+ハイエナ少女最終話が読めるようになりました。

灰野りつ子さんは、希少な「地獄が描ける漫画家」。
たとえば、地獄の責め苦において、「飲む水が火に変わる」とか「鬼に叩き潰されまくったあと粉状態からさいせいしてまた叩き潰される」といった「変化し続ける痛み・苦しみ」、これもまた地獄の本質の一つ。
処罰される側・それを見る側が「慣れることのない状況を作り続ける」、地獄は「来た時点で負け確定」だからこそ、そうした性質を併せ持つ。
逸れましたが、灰野先生の漫画は正に、「変化し続ける故に地獄」なのです。

「ハイエナ少女」の未収録分もファンとしては嬉しい所ですが、実録物以外の短編6編はどれも異様な変化を見せてくれます。
特に
ネウロかと見紛うほどの異様なパース・教師のはっちゃけっぷりと、ネウロ以上の人間(正しく生きる者)への迫害感をブリバリ見せてくれる「割礼教師」、
ルイスキャロルとアリスを持ち出して来て徹底的に逆転イメージでそれらを破壊しまくる暗黒童?話「アリスのはなし」、
呪先生の「呪いのグレートハンティング」からスマートさを全部削ぎ落とした様な奇譚「ワタシ危ウシ⁉︎」、
飛び抜けて頭オカシイです。(無論褒め言葉)






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