Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2017年9月29日金曜日

此元和津也『こわい童謡』



此元和津也『こわい童謡』
怖さ:☆☆
造型:☆☆☆
状況:☆



映画コミカライズはあんまり期待せず読むけども、中々面白かった。
菅田将暉主演の映画「セトウツミ」の原作者として、今やチャンピオンの人気作家としての道筋を歩む?此元和津也の出世作。

「童謡」をキーワードに、連続する女子高生の自殺。
妄想と現実が入り混じる事件パートとその解決パートの二部構成で、解決パートの無理矢理さが変なサスペンス風に作品を押し込めてしまっていてホラー的魅力を失っている勿体無い漫画なのですが(映画も小説も触れていないため、どの程度漫画としてのものなのかは不明)、
狂気に走るキャラクターたちの「イっちゃってる感じ」は上手く表された絵だと思います。岬マヤこと、石井まさみホラー作品を思い浮かべるような、グラついた感じが不安な絵。
「狂った感じ」を好む人なら、触れてみて損はないかと思います。





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