Subbacultcha
「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。
2019年6月20日木曜日
好美のぼる『呪いの忍笛』
好美のぼる『呪いの忍笛』
怖さ:☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆☆
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病弱な母と二人暮らしの娘。
ある日家を訪れた薬売り、ちょうど母の発生した発作を止める薬を持ってるというので、娘は母の制止も聞かぬまま、変な証文にサインをしてしまう。どうやら薬の効き目が強過ぎたらしく母は死に、母の生死に関わらず、薬売りは契約書を盾に代金を要求・払えぬと見ると、何やら魂を要求し始める。…実は薬売りは地獄から来た妖怪の化性だったのである!!!
…母娘の可哀想な様子はまぁ、副題の「ペーソス」っぽくもあるのですが、妖怪が魂を奪うために(少女が差し出すのを頑として断ったがために)繰り出す嫌がらせ…もとい幻術の数々が、かなりドラッギーで、圧倒的にペーソス感を打ち破り始めます。
また、最終的に少女は「たまたま出会った人に教わった忍術」(なんだコレ)と、母の形見の忍笛(これも「篠笛」でなく「忍笛」なの最後まで読んでも不可解で、少女が忍術使うからなのか?)で以って、妖怪達に対抗・復讐。
好美先生特有の強引なこじつけ展開、確かに楽しいは楽しいのですが、「ペーソス」と言うにも「妖談」と言うにも、あまりにアッパーな作品、なのであります。
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