Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2025年3月19日水曜日

外薗昌也、鯛夢、呪みちる『赤異本と黒異本』

 

怖さ:☆☆☆

造型:☆☆☆

状況:☆☆

外薗先生の怪談3篇を、鯛夢・呪みちるがコミカライズ。

鯛夢先生による連続4話からなる中編「僕の家」は、外薗先生のご両親が購入した家が少し歪な構造を持っており、その歪さの要因からなのかご両親は少しずつ変質していき…という実体験。「現実にこれが起きてるのすげーヤダ」ではあるものの、ホラー漫画としての面白みは少し薄いです。

呪先生による短編2篇「ビラビラ」「地獄婦女子」も、描かれ方によっては「実話怪談のコミカライズ」に過ぎなかった話ながら、「それぞれの話の肝の部分を絵に出来る力」の凄さを感じさせられる良篇。

前者は、ある女性がショッピングモールで見た正体不明のものが凄惨な事件から生み出された遺骸(の幽霊)だった…という事を知った上でその遺骸をきちんと呪先生が描いてしまう、後者はある漫画家のアシスタントに来た女性が狂気的な人間で何やら呪術的な方法を用いて辞めさせられた後も漫画家に取り憑いてしまう…という話の中で生まれた怨念をこれまた呪先生がちゃんと絵にしてしまう。「存在しないものを絵にされてしまう事で説得力を叩き付けられる」のが、漫画であるなぁ…とシミジミしてしまいました(シミジミする様な内容では無い)



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