Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2025年3月26日水曜日

界賀邑里『滅不途』

 

怖さ:☆☆

造型:☆☆☆

状況:☆☆☆

地獄に堕ち、何も持たなくなった、と宣う怪人物・一尾さんの怪奇な道行きを描く連作短編。呪術を用いて、また地獄に堕ちたためなのか不老不死の(死ねない)肉体を用いて、何となく怪異に対するも、稗田先生よろしくほぼ戦闘力は無い…という主人公・一尾聖。2〜15ページで描かれる短編は、『たまわりの月』や『かえらずの雨』等の長編シリーズに描かれるスケール感やおぞましさは薄いものの、総じて「界賀邑里ワールド」を体感させてくれる怪奇具合に満ち満ちています。

なお、2025年現在、紙(同人誌)化されているのは2冊っきりですが、作家のnote・pixivでは断続的に作品が投下され続け、また「3冊目を出したい」と発言もされています(4年ほど経過しているものの…)。ライフワーク的な作品とも仰られてるので、下記読んでみて面白かったら気長に待つ・お金払えるタイミングあれば払うなどしていきましょ。

https://note.com/lostlost/m/m9f946422ba94




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