Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2010年10月31日日曜日

漫画も良いけどバンドもね『無限の住人』



雨が降りそうで降らない。
今日みたいに何とは無しに灰色の雰囲気が街に蔓延するような日には、気軽に爽やかな気分になれるフレンチ―やらスウェーデンやらのポップい感じのよりも、僕はHR/HMを聴きたいような気分に駆られます。
でもへヴィーなメタルはちょっと大げさすぎて、あまり展開が面白くないモノが多い。まぁそんな偏見から僕は言うほどメタルというジャンルに興味が無くて聴いてないのです。Horse the bandみたいのなら大歓迎。

「人間椅子」は大げさなカッコよさで技術をひけらかすメタルという音楽に、文学性と日本の民族性を追加した、謂わばスーパージャパニーズメタルバンドなのです。



彼らの属性はそれだけではなく、
たまや筋肉少女帯を輩出した「イカスバンド天国」の系譜に連なるという、アングラ感も持ち合わせています。そんな彼らが如何な因果か、漫画のイメージアルバムを製作したのが『無限の住人』。
タイトルからして、「辻斬り小唄無宿編」とか「晒し首」とか。痺れる。
歌詞は「俺は刀で君は鞘、抜いて抜かれて」「不朽の命と不浄の心で不平等世界に我は歩み行く」半分書き言葉を使う事で日本らしさを演出、垣間見えるおフザケが洒脱。
メロはツェッペリンやらクリムゾンやらサバスなんかを踏まえた、バリバリのハード系なのですが、ちょくちょくそこに日本っぽい音が入ってくる。浪曲・小唄・謡とメタルってこんなに相性良かったのか、とちょっと感動すると思われ。如何にも、漫画「無限の住人」の似非時代劇的なエンターテイメント性溢れる和洋折衷を体現するが如し。

まぁ漫画の方が好きで聴き始めたのですが、なんで時代劇にクロスボウとかククリナイフが出てくんだよ!と無粋なツッコミをせずとも漫画を読める、貪欲な楽しいモノ好きには堪らん一品です。
オススメはトラック2と7。

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