Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2013年11月15日金曜日

新篇叛逆の物語には「真篇」が付いて来るに違いない、もう絶望する必要なんて無い「まどマギ映画」感想

すぐ下の記事で「キルラキルサイコーっ!まどマギペッ」みたいなことを冒頭で述べてますが、まどマギ観たら、やっぱ面白かった…。
そこかしこでネタバレ感想が囁かれてるので、敢えてネタバレ無しで感想を述べてみようと思います。

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まずこの映画の素晴らしかったのは、「5人で戦う姿」が描かれる点。
ほむらが本編でいくらワルプルギスの襲来に備えて5人をまとめあげようとしても、さやかは戦闘と関係の無い所で絶望し始めるわ、杏子はそれに引っ張られて絶望するわ、マミさんはお姉さんぶってるのはフリだけで本当は5人の中で一番繊細なので闘いの真の姿に心が耐えられなくなるわで、実現出来ませんでした。(マミさんの繊細さや魔法少女まどかの描写が濃いめで良かった!)
今回の映画は、そうしたほむらと視聴者の臨んだ「魔法少女もの」が描かれる、というファンサービスなんだかほむほむサービスなんだか、なシーンが盛り沢山で、とても幸せです。あまりにファンサービス過ぎて、観てる途中で恥ずかしかったです。あ、俺が望んだ形ってこういうことだったんだ、って。
ひえーキモい!

それから大怪獣バトルも良かった!!魔女同士が闘う、そういうのもあるのか…。
スタンドバトルなのかな?でも明確な強弱関係無く、「闘い」のレベルそのものがハイレベルにかっちり固定されてる感じはとても好感触でした。

あと、誰にとってもハッピーエンドを迎えない点。
劇中で一度ハッピーエンドを迎えかける所があるのですが、それを敢えて登場キャラが回避して、皆にとって地獄、なエンディングを選択するんです。地獄で何が悪い、ですよ。
俺はなんというか、そのやり取りが、一宗教の内部間での争い、カトリックとプロテスタントの様な印象を受けました。キリスト像の首をもぎ取ったとして信仰そのものには何の関連も無い筈なのですが、旧来の信徒としては、お前ら新興派が信仰の象徴持ってくなんておかしいやろ!!という。
劇中でほむらの行動指針が変遷していくのも面白かった。
ハッピーエンド信者としては、面白かったけど好きではない、って終わり方でした。

でも映像も音楽も、劇場バァン!て感じで素晴らしかったです。もう一回位映画観で観たいものです。あ、『リベリオン』ももう一回観なきゃですね。
胸が痛くなるシーンが何個も出て来たんですが、合間合間で「笑ってはいけない魔法少女まどかマギカ」を挟んで来るのが苦しかった。核爆発級威力のティロ・フィナーレとか、世界の壁を壊したらキュウべぇの顔が、とか。
ハッピーエンドじゃなかったのはきっとアレです、魔獣との闘いが描かれなかった本作を、映画もう一個分くらいで、本編ラストに繋げるために違いないんです!!きっと「真篇」なんて続編が出て来るに違いないんです!!神様が、「もう絶望する必要なんて無い!!」って言ったからには、魔法少女だけじゃなくて、俺たちだって絶望する必要なんて無い筈なんだよおおおおおお!!!

※重大なネタバレ
まどマギなんだけど、八九寺が出て来る。



タイムリープものが抱える「イタさ」について。
➼何回も生きて、何回も死ぬ話『スピリットサークル』『そらいろのかに』『悪と戦う』

原画展は行けなかったなぁ…
『大阪まどかマギカ展 12日』の思ひ出







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