川島のりかず『悪魔の花は血の匂い』
怖さ:☆
造型:☆
状況:☆☆
川島のりかずホラー…とはちょっと言い難い、サスペンス作品。
資産家の娘であり、芸能人である女性。妹が似ていおり、その女性を殺して入れ替わりを図ろうとする兄妹。
資産家一家、死んだ女性は元より、父・母・弟とクズばかりで救いようのない感じ、入れ替わりにも気づかなかったのだが、女性の弟だけはクズでありながらも切れ者、少しずつ違和感に気付いていき、兄妹の策謀に気づき始めるが…。
バーンとタイトルに使用されており、エンディングでもド派手に咲き誇る悪魔の花ですが、物語上はあんまり活躍せず。
また、登場キャラが「妹」以外全部悪人で感情移入がし辛く、当の妹もあまり魅力的なキャラとは言い難く。川島のりかず作品に普遍的にある「人間の汚さ」は描けているものの、爆発的な死のジェットコースターや、人間関係・感情の急転直下、パワー感溢れる物語展開など食い付く要素は薄いので、川島作品の中では個人的に低評価。
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