日野日出志 『恐怖!四次元の町』
怖さ:☆
造型:☆
状況:☆
日野日出志版漂流教室と言いますか、
マガジンに載ってた、少年誌日野日出志。
朝起きると、見知った、けれども誰もいない町に自分が居る。
家族を探すと、霧にお父さんが溶かされている!…と思ったらそれは夢だったのだけど、でも兄やら近所のおねーちゃんやらが居るのは別として、やはり大人が居ない、いつもとは違う町に居ることに変わりは無かった…。
日野先生が珍しく「少年漫画ノリ」に挑戦した作品ではあったものの、
まずこの「見知らぬ町で子供たちがサバイバル」ってのが『漂流教室』的というか『サバイバル』的というか、ですし、
かといって少年マガジンの主読者には、いくら通常時の様な怪奇ノリは息を潜めて居るとはいえ、端々に見える「日野日出志ノリ」が怖いし、
で、漫画作品としても日野日出志作品としても成功したとは言い難い作品。
まぁ「日野日出志が少年漫画に挑戦した作品」として、
漫画研究者だったり、日野日出志ファンだったり、という狭い範囲においては記念すべき・読むべき作品、やも。
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