Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2019年12月19日木曜日

カイキドロップ(押切蓮介)『カイキドロップ』

 カイキドロップ『カイキドロップ』
怖さ:☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆


…おそらく俺の押切蓮介初読、『おばけのおやつ』辺りで、しかもそこに収録のホラーっぽいヤツが好きなだけ、『でろでろ』も、本作の清野とおる作品も、ゲストの池川伸治先生も全く意味が分からず、帯の「怪奇な世界」に偽りアリじゃないですか…とちょっと落胆した覚えがあります。付いてるCDの楽曲も何とも言えない変さに満ちてて、楽曲として楽しむにはキツいものがあるし…。

「カイキドロップ」は押切先生のHPタイトルであり、押切蓮介×FQTQによる怪奇テクノユニット(こちらは元々「怪奇ドロップ」の表記)であり、押切蓮介同人サークルの名前でもあり、この単行本のタイトルでもある、というフォースミーニング。

この単行本には押切蓮介を初めとして、盟友・清野とおる、その隔年の師とも言うべき池川伸治、何故かオガツカヅオ 等が参加。

…発売から10年ほどが経過した今、「ゆうやみ」「赤羽」を通過しすっかりそのノリに毒さr…「面白いモノ」として慣れた今、読み返すと、いや全然怖いとかは無いんだけど、メチャクチャ面白い…!池川先生の作品も、確かに「池川伸治」、不条理と、キャラクターに共感する必然的暴力!怪奇テクノもBGMで流せば、さらに倍!ドン!!
単体のホラー漫画として楽しむにはキツいところもありますが、参加作家のファン、もしくはホラー漫画ファンであれば、確実に楽しめる一冊。


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