怖さ:☆☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆
デビュー単行本。
若干捻りの無い作品展開が多い所ながら、起承転結のうち転を抜いた様な展開に度肝を抜かれる。
グロテスクな描写に関しては既に最高潮の域に思えます。
…とはいえ「関係無い」と思いつつも、この本収録6篇のうち、「よみがえる少女」「バラバラ」「肉の記憶」「腐臭に誘われて」は「人体損壊への希求」的な感覚があり、うしろ2篇は「カニバル」なもの。(「蕪木彩子」お二人のどちらの感覚か強く出たのかよく分からないものの)ゲスい感覚としては、「のちの事件への関連する感覚」を想起せざるを得ず…。
(それは肉体≒肉に過ぎず精神や魂とは全き切り離されたものである、という思想だったのか、「人間」的なものに元々特に価値を抱いておらずただ面倒だっただけなのか...。)
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