怖さ:☆☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆☆
ホラー漫画じゃないんです、ホラーじゃ無いんですが、作中登場人物にとってはめちゃくちゃ恐ろしく、めちゃくちゃ(精神的にも肉体的にも)痛い漫画。
倉井くんは特殊体質。
その体質故に、家族からほぼ離縁された様な状態で一人暮らし。体質から来る生来の陰気さもあり、友達も居らず孤独に暮らしている。が、担任の遠山景子先生の事が好きになってしまい、抑えられず、「一晩掛けて校庭に漢字で巨大な『景子』を素手で掘り抜いてしまう」。…スケベ天然主人公のギャグ漫画みたいなエピソードですが、倉井くんは感情が抑えられなくなると、脳からホルモンが分泌され、歯止め無く100%の力を発揮してしまう、自分でもその力の行使を抑えられないし、他者も抑えられない、ましてや景子先生はただの女性教師であり、その得体の知れないモンスターの暴走を止められず...という悲惨極まりない暴力ストーリー。
ながら、これはエロ漫画でもギャグ漫画でも無く、圧倒的暴力・圧倒的破壊が超高密度作画で描かれながらも、真面目な足取りでそれを追う漫画です。異常、けれども真摯。大好きですね。
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