怖さ:☆☆☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆☆
☆満点作品です!
二人の作家・3篇ずつによる計6篇からなる短編集。
お二人ともが本職イラストレーターの様で、漫画の絵的な上手さとしてもホラーの描き方としてもハイレベルながら、それぞれにホラー漫画としても上手く、すごい。
KAZUさんは「ガチャガチャ」「咳」「ビブリオフェリオ」の3作。中でも4Pの「ガチャガチャ」のキレの良さに痺れます。
SAKUさんは「好意」「好物」「油断」の3作。3つが独立していながらも、「杏子」という女性キャラクターによりゆるく繋がった作品世界の構成力も素晴らしいところながら、3タイプの「町の異常者」によって作品が成立しており、どこまで狙ったものか、「日常と非日常は薄皮一枚を隔てたすぐ側にある」という、ホラーの一つのテーゼをねっちり描いていて素晴らしいです。
本同人誌は2019年のコミティアで販売されたもので、当初は著者もTwitterをやられていたものの、2024年現在アカウントが削除されており、作家ペンネームの短さもあって、以後の活動は不明。またホラー漫画を描いていただきたいもの...。
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