Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2011年12月2日金曜日

音楽もアニメーションも最高な『俺的気持ちイイオープニング集10選』

色んな作業が捗らない、何だかクサクサしてる、逃げたい。
そんな諸症状を抱えたあなたへ、アニメのオープニングを見てみる事をお勧めします。
はい、単に俺が、俺の為にまとめる、俺専用記事です。

何と言っても「オープニング」とはその作品の看板。
それを見て、本編を見るかどうか決めちゃう人も多い訳です。

ので、アニメーションしまくる!音楽がともかくカッコいい!ほんでそのシンクロっぷりが堪らん!
という素晴らしさが為に、
個人的に「気持ちイイ!」という気分になれる、アニメのオープニングをご紹介。

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1.忍空『輝きは君の中に』
歌の展開が大きく分けて3つ。で、それが進行していく毎にアニメの場面が切り替わるんですが、「ジグザグ迷い続けてる」辺りでの、曲の高揚感とアニメの展開がシンクロして、非常にグッと来ます。主人公もすっごいヌルヌル動いて格闘してくれるので、楽しい。


2.妄想代理人『夢の島思念公園
平沢御大のエコーがかった歌声が印象的。アニメとしてはちょっと動きが少なくてつまらない気もしますが、「バキ」でちょっと言われていたように「笑った顔は非常に攻撃的である」と。笑いの獰猛さ・攻撃性を浮き彫りにする、異常なシチュエーションが絵としてとても面白いし、狂気的な雰囲気が本編の様子がどんなものかを分かり易く教えてくれます。


3.ラーゼフォン『ヘミソフィア』
エヴァのパクリ、とか言われてますが、俺は好きです、ラーゼフォン。
比較するのはアレですが、エヴァのOPがアニソンに走り過ぎてるのに比べ、こちらはクールなイメージ。あと、エヴァはせっかくの曲の盛り上がり所の合間合間に文字が入って来て、テンション的には細切れにされるような感じなんですが、ラーゼフォンのOPは終わりまで切れ目なく、徐々にヒートアップしていく感じが気持ちイイです。


4.交響詩篇エウレカセブン『太陽の真ん中へ』
クラブミュージックとその文化からのオマージュ、リスペクトが多いこの作品のOPとして、こんなあからさまなバンドサウンドってどうよ、とも思いますが。Bivattcheeだったか、綴りは。
でも、エウレカの他の時期のOPに比べて、レントンの発する「若さゆえのヤケクソさ」が一番気持ち良く表れてるのは此処じゃないかなぁ、と。あと、エウレカの魅力の一つ、「空の爽快感」が一番出ているOPの様に思います。揺れカメラ、かっけぇ。


5.鋼の錬金術師『リライト』
なんかハガレンの他のOPと比べると人気無い、って聞くことあるけどなんでだ?
最高にアジカンの緩急と映像の動静が噛み合っている気がしてならないOP。
「けしてぇぇぇぇ」の所で主人公が空中に飛び出す、これ程高揚感のある表現は無いよ


6.serial experiments lain『DUVET』
MAD作家が作ったのかよ、と言いたくなるような、芸術点高いOP。
主人公以外のキャラクターが登場しないにもかかわらず、それで全然事足りてる不思議。ジワジワ広まっていく「イメージ」の持つ雰囲気がカッコ良過ぎ。
ムーディーな曲が終盤辺りでボーカルを止めた時の、アニメの演出にハッとする。


7.Un-Go『How to go』
(多分)『東のエデン』とのタイアップで有名になった、School Food Punishmentの楽曲。
前半は一枚絵の美しさを押し出しているような雰囲気が、後半ではガシガシ動きを見せる・魅せるOP。まぁ何が凄いって、タイトルコールの所が一番凄いというか、あんまりプッシュはしてないけども「文字/日本語の形の美しさ・楽しさ」がこのOPの凄い所。
坂口安吾の『明治開化 安吾捕物帖』を下敷きとしている、という断わりが一番最初に表示されてますが、あくまでそれは参考にしてるだけですよ、と言ってそれをバラバラに霧散させた後、タイトル『Un-Go』がそれらをコラージュして作ったような字体で出て来る。オマージュ&リスペクト、破壊と再構築。
スタッフの名前表示も、ゴチャゴチャとアニメーションして、「文字って面白!」と思わされるOP。


8.獄・さよなら絶望先生『空想ルンバらっぷ』
さっき破壊と再構築って書いたけど、それはあくまでデザインとしての、という意味。
こちらの破壊と再構築は、文化に対するモノ。一歩間違えば現代美術の領域ながら、きちんとミュージックビデオとしてそれを機能させているのが凄い。何が大変って、ぶっ壊すだけなら誰だって出来るけど、それを組み直す、ってのが物凄く大変な作業なのですから。
劇団イヌカレー、大暴れ。このOPを見て、この人が気になり始めました。
イヌカレーさんがこのOPで組み直したのは、「絶望先生のキャラクター」にアラズ。少女趣味、猟奇趣味、オタク文化、萌文化、エログロナンセンス。絶望先生の(当初の)口癖、「絶望した!」の表から裏までの全ての要素が、このOPにブチ込まれて集約されてます。
曲も原曲を越えるかどうかは置いておいて、ハードロック調の酷く理性的・意図的に作られた楽曲が、切り貼りの芸術・ヒップホップ(?)の餌食になってるのがとても面白いですよね。


9.墓場鬼太郎『モノノケダンス』
最初、この組み合わせを聞いた時は、「えー?電気グルーヴはちょっと違うだろ・・・」
と思ったものの、いざ見てみたら、なるほど!でした。
CGやアニメーションが発達して、3Dモデルやらエフェクトやらはどんどん派手になってて、見た目は確かに良くなるかもしれません。でも、そういうのが確実に合わない作品もある訳で、いわゆるテレビアニメ「鬼太郎」なら、ズバーっと鬼太郎が必殺技見せて、で、ドカーッと強そうな妖怪出しておけば良いと思うんですが、「本来の鬼太郎」はそうじゃない。そもそも、「人間の味方」という立ち位置ではなく、「人間と妖怪の中間に居る存在」が、『墓場鬼太郎』『鬼太郎夜話』の頃の鬼太郎なのです。
だから、変におどろおどろしくもなく、かと言ってヒーローっぽくもなく。そうした描かれ方、ちょっとしたダサさを意図的に打ち出すこのOP、ハマり過ぎです。


10.亡念のザムド『Shut Up and Explode』
最強のOPアニメ
そもそもこの記事を書こうと思ったのが、このOPを色んな人に見て欲しいなぁ、と思ったからです。
本編は別にイイです。OPを見て下さい。
安直なヒーロー物語じゃない、って所はとても評価出来るんですが、奈何せん、色んなモノを回収できてないまま、話が終わってしまう、ってのがね・・・
しかも、別段回収する時間が無かった訳では無く、とにかく物語が色んな所に手を出し過ぎというか、あるテーマはしつこい位何度も描かれるというか・・・
まぁそれはともかくとして、ブンブンサテライツによる楽曲が元々多彩な展開を持っているのにシンプルなカッコよさを持つ名曲なんですが、それが完全にアニメとシンクロしてて素晴らしいOPなのです。序盤のリズムを合わせた映像もテンション上がるし、サビ部分にまた非常にアニメらしくてカッコいい映像を持って来るんだ、これが。これを見たらブンサテのファンになっちゃいますよ。
・・・間違えても、ザムドには惹かれるな!


見る人が見たら、非常に気持ちイイ作品。
➼これぞ正に「オタク」である『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』

シュタゲのOPも良かったなぁ
➼語らってみた『"しゃべろぐ"第2回!お題は「シュタインズ・ゲート」!』



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