Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2016年11月11日金曜日

叙火『八尺八話快樂巡り』



叙火『八尺八話快樂巡り』
怖さ:☆☆
造型:☆☆
状況:☆☆☆ 

巨女・非常に肉感の強い成年コミックに定評のある叙火さんが、エロマンガに「する」対象として選んだのは「都市伝説」。
2chのしゃれこわまとめなんかで見られる人気者たちが勢揃い!

八尺様に幼少期に出会った男が、タクシーの運転手とターン毎に怪談を語り合うという方式で、八つの怪異と、怪異との快楽が描かれます。八尺様・ヤマノケ・マネキン・姦姦蛇螺・シシノケ・牛の首・くねくね・猿夢。

三条友美さんの『きりきりぎったん』を読んだ時に、エロを巧みに描ける人は「説得力のある絵が描ける」、ホラーに必要な迫力も技術として体得しているというのを思い知らされましたが、この単行本も正にそれ。
エロいし、怖い。

ヤマノケなんかはもう擬人化もしようが無いので、ヤマノケに襲われる女性というパターンで、
くねくねは何か怖い女怪がいっぱいクネクネしてて、という解釈で、
様々に「エロ怪異」を成立させて来ます。

惜しむらくは、上記の「三条友美のきりきりぎったん」の様なエロ作家の描くホラー、という訳では無く、普通に「エロ作家の描くホラー混じりのエロ」というエロマンガ単行本ゆえ、起きる出来事・絵が、まぁ当たり前なのですがエロに引っ張られている所。
なのに、怖い。
面白いのですがエロマンガとしてもホラー漫画としても、各々の要素を邪魔し合ってるような感があるのです。

なので、怖いのが苦手な人はきっちり怖いので読まない方がいいし、怖いのが読みたい人は予想以上に激しくエロマンガなので読むべきではない。けれども、八尺様!怖いよね!姦姦蛇螺をどんな風にエロにするんだろ?みたいなしっかり「前提」を了承済みの人には確実に面白い単行本です。



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