Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2018年10月1日月曜日

日野日出志『餓鬼地獄』


日野日出志『餓鬼地獄』
怖さ:☆☆
造型:☆☆
状況:☆☆


日野日出志短編集。
「花ざかりの森」「餓鬼地獄」「原色の海」「マンホールの中の人魚」「おとなりさん」「人形の家」「おしゃべりな口」と、各短編はココでしか読めぬレア短編集です。
…が、この大陸書房、オカルト・ホラー漫画古書マニアくらいしか注目せぬマニアックな出版社かと思いますが、ホラー漫画群に関しては完全にホラー漫画・映画ブームの後塵を配するラインナップというか、古賀先生も同じシリーズから出しているのですがそっちも含めウーンな内容といいますか…。

「マンホールの中の人魚」は実写映画化もされた作品ではあるものの、
「もっとも汚いものはもっとも美しいもの」という日野日出志作品の一つの柱となるテーマ性を表すのに、「蔵六」「毒虫」「赤い蛇」ほどの威力は無く、ひばり・レモンの残りカス的な印象で、何でそれを映画化の素材にしたのか、と少し不思議なほど。悪くは無いのですが…。

ので、特にそれぞれの内容には言及しません。
日野日出志の作品を全部読みたい、という人は、少し手に入れにくいところではあるものの、頑張って手に入れておくべきですが、単に「ホラー漫画好き」でしたらそんなに無理はしなくてもイイかな、というところ。(あっ、でも同出版社の「ダーラ」は無理して手にれる価値のある作品・単行本です!)



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