Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2026年7月23日木曜日

『comic死角 侵食』

怖さ:☆☆☆

造型:☆☆☆

状況:☆☆☆

☆満点作品です!

電子ホラー漫画アンソロジー『comic死角』第二弾。テーマは「侵食」。変化・変身…というほど急なものでは無い、けれど少しずつではあっても止められない変容を巧く描いた作品が集まっており、電子版第一弾よりも着実にテーマアンソロジーとしてのクオリティアップを感じます。

9作中2作が配信系・1作がAIを作品の主要素としており、それもまた現実に対する「侵食」、というテーマ性が効いている感じがします。

るぅ1mmによる生き辛い美容師見習いの主人公がカットマネキン(首だけのマネキン)と共にどんどん自分達だけの世界観を作り上げていく「君は愛しい僕の首」,ホラー度は低いものの、猫だけに見える世界がドライかつ寂しく描かれるモノローグ漫画・水田マル「The cat knows」,複雑な人間関係・心理がとても気持ち悪く威力の高い吉沢緑時「寝言」,にグッと来ました。

一種ゲストっぽい参加の、高橋葉介「オセロ-白石くんと黒木さん-」、(本作で初めて現れた主人公達ではあるものの)まあいつもの葉介先生ノリながら、小気味良い男女コンビのやり取りは、ずっと浸りたくなる魅力があります。


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