Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2010年8月4日水曜日

世界に私窓から


 
 夏だ。

 午前五時。あっという間に夜が終わってしまいます。深夜に働いて良かったな、と思う事は、この時間帯の空がすごく綺麗だという事を毎日のように思い知れる事です。対して、8時位の日光のどんなに暴力的な事か。
 
 去年の今頃も、こんな風にこの時間帯にパソコンをパチパチやってたような、気がします。でも、その時住んでいた部屋の窓は、すぐ隣に建物があって、そこから見える景色は微々たるものでした。今はこんな景色を見れます。部屋から見える景色の変化は、そのまま気持ちの変化と言えました。あの頃の僕は、部屋から外を眺める度にまるでそこに誰かに押し込められたかのような心持がしました。リア充爆発しろ、等という陰惨な思いを抱えながら、鬱屈した大学生活を送っていました。
 まぁ今だってすごく充実するでもなく、かと言って社会から疎外されるでもない、何とも言えぬ生活からこんな時間にパチパチとタイピングをしているとも言えるのですが。窓から見た景色を綺麗だな、と思って写真に撮れる位には心に余裕が出来ました。

 さっき、この写真を撮った時、あと何回この窓から写真を撮れるかな、と思いました。
 
 夜明けの空を一枚、写真に収めると、デジカメのメモリが一杯になりました。
 
 何百枚でも撮れるし、一枚も撮れない。何だか俺の生活みたいだな、と思いました。

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