怖さ:☆☆☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆☆
☆満点作品です!
UMEZZ PERFECTION!において短編集は3冊刊行されており、その中で個人的には楳図短編ベストを結集させた様な『ねがい』が最優秀単行本だと思っているのですが、本にはどこにも明記されていないものの、楳図短編作品の中から「愛(への渇望・その異常な成就)」にテーマを絞って選ばれた様なこの7作品、セレクトの妙を感じます。
若干、表題「蟲たちの家」と「きずな」の構成が被ってしまってはいるものの、この「愛」というものに対して、人間はこうも互いを思い合ったり憎み合ったりしなくてはならないのか…と悩ましい心持ちになってしまう、楳図かずおという人の人間への視野の広さ・理解の深さに愕然としてしまう様な、作品たちの普遍性。
解説は、表題作を映画化する黒沢清。
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