怖さ:☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆☆
…好美先生のAkebono comics作品、一応「怪奇もの」「妖怪もの」をやらなくてはならない、という縛りがあったせいなのか、タイトルに「妖怪」とあるものの、特撮・SF的要素の強い作品。
稲垣博士の超科学力を狙って、世界の様々な機関が彼の研究所を狙っている。研究所の防衛と実験を兼ねて、博士は孫のミチにある注射を行なっていた(酷い!)。ミチが「七変化ゴー!」と叫ぶ時、彼女はセブンマンという得体の知れないおっさんに変身する!
…タイトル通り、少女・ミチが妖怪的なモノ七形態へ変身するSFバトル作品ですが、如何せん1冊で活躍させきるには、七形態は多過ぎた印象の作品です。そもそも、少女状態から七変化させても良かろうに、変身能力を使うために、「少女がおっさんに変身する」という絵面・過程が、論理としても作品としてもあまりにもムダッ…!ムダッ…!蛇足ッ…!!
でも、その(凡人にとっては)必要も無い、無駄や過程が差し挟まれるその感覚こそが、好美のぼる作品の愛おしい部分の様にも思いますし、その変さ・勢いの部分は、「生命線」との二大巨頭と言っても良い気がします。
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