Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2024年12月31日火曜日

黄島点心『黄色いアルプス』

 

怖さ:☆

造型:☆☆☆

状況:☆☆☆

黄島点心、「黄色い」シリーズ。

…作家によるものか編集者によるものか分かりませんが、奇想SF的作品集『黄色い恐竜』と分けて刊行した名采配っぷりよ。収録作4作が全部エロい!汚い!狂気!…黄島点心という作家の発想のミラクルさがリビドーと結び付き、見事なエグさと異様な迫力を持った作品集になってしまっています。

天才の所業ながら確信を持って「一般的に受け入れられない内容」と言えるので、作家にとっては酷い話ではありますが、却って本作が電子限定販売であった事が色んな方面に対して良かった様な気すら。

これまでの「黄色い」シリーズとは別ベクトルのヤバさがあり、各作のハチャメチャな論理展開と、エゲツない方向への性的な感覚とに一々言及したいところではありますが、とりあえずWEB連載未掲載の描き下ろし作品「働かないで生きていく」に言及すると、「太古の手ぐすね」ジュリがスターシステム的に出演しており、彼女が肛門を晒す事で宇宙になるんすよね。あっちと違って幸せになれた様で良かった…(?????)



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