眉月はるな『侵略ガニ』

怖さ:☆

造型:☆

状況:☆☆☆

人間を溶かし、環境に適応・飛行する「侵略ガニ」(サイズは普通カニサイズ)が攻めて来た！！地獄に落とされる島の人々。この苦境を乗り越えるには、どうすればいい！？

後半に出て来るもう一体の化け物のおかげでちょっとカニのインパクトがボヤッとしてしまうものの、原寸大のカニに襲われて大量に人が死ぬ・所々に出て来る擬音のインパクト等見所満点。

モンスターパニック的な怪奇漫画・人死にはあるものの、随所に楽しさが溢れ、怪作ならぬ、快作です。

なお、ひばり書房の黒い縁取りの初期表紙装丁のものを「黒枠」と言い、中でも何故か黒以外の固有色で縁取られているものを「色枠」と言いますが、前者より後者が刷られていないのか同タイトルでも出にくくて古書価を付けるのが一般的...ながら、何故か本作に限っては青よりも黒が出やすい。何故。