Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2024年8月16日金曜日

カナパン『平成こどもしぐさ』

怖さ:☆☆

造型:☆☆☆

状況:☆☆☆

金風呂タロウ・寺田大熊猫楠によるサークル、カナパン初の同人誌。おそらくゲストとして、斎藤潤一郎・Meteorが参加。

寺田大熊猫楠「快楽苦痛100%」、寺田大熊猫楠原作・金風呂タロウ作画「出会い」「侵食」3篇、Meteorの文章を収録。

そもそも「エログロ」をテーマに制作されているが故の、表紙のR-18表記の様ですが、3篇ともエログロに沿った作品内容ではあるものの、起きている事象そのものはギャグであり、金風呂タロウ作画「出会い」「侵食」2篇が特に、その描くタッチによってホラーと化してしまっている、という印象です。

特に「侵食」は、街に文房具屋が侵食して来て、しまいに人間に文房具が侵食してしまい...という、確かに「生物都市」なんかのSFホラー的潮流の作品と言えなくもないものの、金風呂タロウ描画によってあまりにもな暴力性を獲得してしまって、とにかく「絵が怖い」の状態に。

またこのコンビによる作品を見てみたい、何なら中篇1本で同人誌を仕上げてみて欲しい...気もしますが、短編・何の説明も無くただ事象があるのみ、のキレ、な気もします。



 

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