Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2024年8月27日火曜日

黒田みのる、古出幸子『竹の家』

 

怖さ:☆

造型:☆☆☆

状況:☆☆☆

全然怖い作品では無いのですが、霊による攻撃方法がタケノコ、というほぼ唯一の「タケノコホラー漫画」として、特異な立ち位置でホラー漫画史に輝く作品。
個人的には、雑誌判も含めて黒田先生の作品の中で一番面白いものと思います。

竹やぶの中に建つ家に引っ越した家族が行き遭う、理不尽な霊的事象。

なお、作品自体も面白いのですが、出版の形態もなんだか面白く、まずオハヨー出版・エースファイブコミックスとして2バージョンが刊行。
また、桃園書房という別の出版社も加わわり、ひばり書房もビックリの二社がかりで、『悪夢の家』『赤い竹の家』『白い霊の恐怖』という別装丁・別タイトルを刊行。…とりあえず5バージョンを確認していますが、もしかしたらまだあるのかも...。どれだけ居たものか分かりませんが、当時の黒田ファンのキッズが、新刊が出た!と喜び勇んで重複買いしてたらどうすんだよ!!!


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