怖さ:☆☆☆
造型:☆☆☆
状況:☆☆
表題連作(と言っても作品同士の関連性は無し)3作と中編「悪夢の数式」を収録。
「ビデオカメラに何が写ったか?」「4の恐怖」「幽霊屋敷」からなる表題作は、どれも素晴らしいホラー短編ながら、少し視覚的な恐怖に依っており、かつシリーズ作ゆえなのか楳図先生によるアオリが作中に登場して、怖さを削っているのが勿体無いところ。とはいえ、「ビデオ〜」「幽霊屋敷」各々のメインモンスターのビジュアルは、楳図作品群でも屈指の怖さ。厭だなぁ(人によっては「格好良いなぁ」)と思う事間違い無しです。
なお、併録「悪夢の数式」は怪奇ではあるものの全く恐怖で無い…というかほぼギャグみたいな作品で、数学気狂いの少年がたまたま発見した謎の方程式を見ていると、自分以外の別のモノに意識を移せる事を更に発見する、というもの。昆虫ならまだしも、パンツに移ってしまうともう、ホラーなんてやれる筈も無く…。
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