Subbacultcha

「サブカルチャー」という括りの下、文学・芸術・漫画・映画等について述べます。

2025年1月21日火曜日

阿部ゆたか『放課後のラビリンス』

 

怖さ:☆☆

造型:☆☆

状況:☆☆

ハロウィン少女コミック、収録4作中3作がサスペンス・1作が微ホラー、という感じの短編集。

ちゃおホラー、もしくはエロ漫画全般にも言えるますが、作品の絵柄と作中で起きている事のギャップは、読者に起きている事に対する衝撃・印象が増幅してしまいます。阿部ゆたか先生の可愛らしい絵柄でショッキングな事をされると、他の作家のホラー/サスペンス作品よりもショッキング。

「校舎は燃えている」はそうしたギャップを構造で描いており、イヤミスとして巧いな、と思ってしまう作品ですが、それ以上に冒頭一作目「空の青 薔薇の赤」、話そのものは「よく在るサイコパスな絵描き」ながら、通常のスクールコメディみたいな雰囲気からここの手の描かれ方への落差、生々しさ・怖さったら。

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